今年1発目にulyssesが出品する展示会は、2月12日~16日まで上野の森美術館で開催される、「日本の美術 全国選抜作家展」になります。
こちらの展覧会にulyssesが出品する作品は、「波紋」になります。
この「波紋」は、今までの作品とはまた違った作品となっており、今回はライトを用いた展示で、ライトの有る無しではガラスの色の見え方が変化する、そんな遊び心も詰まった作品になっています。
ベース部分はいつも通り、砕いたガラスとエポキシ樹脂で宇宙を描き、その上に時計部品で波紋を描いた作品になります。
波紋は通常外に広がるにつれて薄くなっていきますが、ulyssesが描いた波紋は逆で、外に行くほど密度が増し、濃く、大きくなっていく波紋になっています。
この波紋には、自分が行動なり、発信なりをしてほんのわずかに落とした雫が、人の縁や繋がりを通じてどんどん大きくなり繋がっていく、そのイメージを落とし込んだので、こういった形をしています。
正円ではなく歪みがあるのも、人ならではの凸凹感というのを表現できたのではないかと思います。
時計部品で描いた部分もいつも通り、部品同士が噛み合うように配置することは大切にしました。
重なりがなく1本で描いた円の部分でも、隣の歯にきっちりとかみ合っているように、緻密さを大切に、1つ1つ手作業で積み重ねていきました。
この「日本の美術」に関しては、いつもの展覧会のように作品を展示しているだけではなく、ご来場いただいたお客様の生の声も反映させて賞が決まる、という側面も持ち合わせています。
ulyssesだけでなく、様々な作家様の作品が並ぶ中、自分の好きだという思いを反映することができる展覧会になります。
どの作品にも言えることですが、写真の腕だけの問題ではなく、直接見てもらわないと伝わらない部分、というのが多くあります。
ulyssesはガラスという、見る角度や光の当たり方で全然表情が違う、というものを使って表現をしていることもあります。
色の重なりによって見える色が変わったり、ライトを当てることで浮かびあがる色があるなど、作品への新しい挑戦もぜひ体感していただきたいと思っています。
まだまだ油断のならない様々な状況下ではありますが、お時間と状況が許すかたには、ぜひとも会場に足を運んでいただき、作品を直接見ていただき、細部まで見て、作品発するエネルギーを、直接感じてもらえたらと思います。
詳細こちら
https://www.qualiart.co.jp/works/detail.php?kijiId=20211207163732
展覧会期間中に作品をご購入希望の場合、会場におりますスタッフの方にお声かけください。